JiraでGithubと同期しながらWBSで管理する
3行ポイント
- JiraとGithubはUnitoというサービスを使うことで同期ができる
- Jiraの高度なロードマップより、WBS Gantt-Chart for Jiraの方が使い勝手がいい(次世代プロジェクトでは高度なロードマップが利用できない)
- コストは約Jira側Standardプラン+WBSで1000円(11〜20人)、UnitoはTeamプラン(〜20名)で6000円。(1人あたり約1300円。Unitoは高めだがメリットは多い)
要件
- チーム全体で20人以下(それ以上でも可能です)
- JiraでWBSで管理したい、ガントチャートも見たい
- Jiraのスクラム的な使い方は将来やりたいと思っているが、現状はウォーターフォールのように使う
- GithubのissueとJiraの特定の課題タイプの課題を同期させたい
- 汎用性高く利用したい(Jiraはかなり汎用性が高い)
この要件を満たしたJiraでの管理体制を整えたのでそのメモをここに残しておきたいと思います。
Jira
https://www.atlassian.com/ja/software/jira
JiraはStandardプランを利用する。
Premiumプランとの違いは主に以下の機能のありなしです。*1
- 高度なロードマップ機能
- プロジェクトのアーカイブ
- 課題タイプの階層構造カスタマイズ
- プロジェクト全体に適用できる自動化処理の制限なし(Standardは500 / 30日リクエストまで)
- 保存領域制限なし(Standardは250GBまで)
今回の要件ではこれらの機能は最終的には不要という判断になり、Standardになりました。
高度なロードマップ機能は、Jiraの次世代プロジェクトに非対応だったり、使い勝手が悪かったです
強いて言うならばカスタムフィールドを利用して期限を決められるので、よりJiraに寄り添った管理はできますが
それに対してあまりにもメリットがありませんでした。後述するアプリを利用したほうが遥かに使いやすいです。
他、「プロジェクト全体に適用できる自動化処理の制限なし」の機能ですが
こちらもStandardの500 / 30日リクエストで十分に足りますし、最悪、手間ですがプロジェクト個別にコピーして作成すれば同じことです。
Github
チームでプライベートリポジトリが無料で作成できるようになったのでGithubにはコストはかかりません。
ただしブランチの保護やドラフトプルリクエスト、Wikiなどの機能が制限されてしまうので
このあたりの機能が必要な方はTeamプランに入る必要があります。*2(約 月500円 / 人)
Unito
Unitoはサービス同士を連携させるHubみたいなサービスです
詳細は上のURLから公式サイトを見たほうがわかりやすいので興味のある方は見てください。
最初に書いておくと、かなり癖が強いサービスな印象です
細かいことをやろうと思うとそれなりにドキュメントを読まないといけないかもしれません。
課金対象ユーザーをActive users
と表現してるのですが
少し複雑なのでしっかり確認しておいたほうが良いです。
How does Unito pricing work? | Unito Help Center
また、プランの料金が高めです、しかし、Githubとの同期管理を外部に投げられ
issueの内容が全てJiraと同期される事で管理者、エンジニアの時短になり十分なコスト削減になるので
導入するメリットは非常に高いと感じます。*3
JiraとGithubを連携する
ここからは具体的な設定方法を記載します。
JiraをUnitoに連携する
1. Jiraマーケットプレイスから連携アプリをインストールする
「Sync Jira to Work Tools with Unito」というアプリをインストールしてください(無料)
Sync Jira to Work Tools with Unito | Atlassian Marketplace
2. Unito側でJiraと接続する
Unito側の管理画面の「Connections」からJiraの接続を行ってください。
注意点としてこの時点で接続したアカウントで同期された課題などが作成されるので
とある人が報告者の課題ばっかり立つ、みたいな事になってしまいますので、金銭に余裕があれば
同期用のアカウントをJiraで取得してそのアカウントとUnitoを連携させたいところです。
これでJiraとUnito側の連携は終了です。
GithubをUnitoに連携する
1. Unito側でGithubと接続する
Unito側の管理画面の「Connections」からGithubの接続を行ってください。
ここでも接続したときのアカウントがBotを利用しますので
できれば同期用のアカウントを取るか、削除を絶対に行わないユーザーで接続をしてください。
おそらくアプリのインストールを求められますのでそのアプリをインストールすると、自動的に連携がされます。